ドコモの愚策
なぜ海は青いのか。それは、海が元々青いからである。空にしたところで、青なのだから文句もあるまい。
理科と名のつくものは小学生で卒業しました(キリッ)
すなわち、波長が、拡散が、乱反射だと言われてもわからぬ。微塵も理解できぬ。そもそも太陽光の色ってなんなのだ、意味がわからぬ。となるわけである。
まあ、このあたりが私立文系の限界である。
さて、今日も今日とて、海は青いが俺は愚痴である。
今日気づいたのだが、ドコモがロクでもないことを実行するようだ。
(以下引用)
モバイル空間統計の実用化および携帯電話ネットワークの運用データ利用について
(前略)
2013年10月1日より、学術分野・産業分野においても活用すべく「モバイル空間統計」の実用化を開始します。
(中略)
「モバイル空間統計」は、携帯電話サービスをお客様に提供する過程で必要となる運用データの一部(携帯電話の位置データおよびお客様の年齢、性別、住所)に非識別化処理、集計処理、秘匿処理をドコモ内部で実行し作成する、お客様のプライバシー保護に配慮した統計情報です。場所や時間による人口の変動を推計することができます。
(後略)
(引用終わり)
(http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/disclosure/mobile_spatial_statistics/index.htmlより引用)
私はそもそもまーけていんぐなるものが大嫌いである。正直、私がいまここではいぱーめでぃあくりえいたーの文字屋です、と名乗るくらいにまーけていんぐとやらは寒い。
そもそも言ってる意味がわからない。
売れたことありますから、きっと次も売れますよ、以外の結論を彼らから聞いたことがない。
たまごっち? たまたまでしょうそんなもの。と書くと、逆ステマ臭いだろうか?
いや、ぶっちゃければ、マーケティングは大事である。
そのあとのプラン策定までがセットになっていないと無意味だが、それでもマーケティングだけでの成功例はある(失敗例はその何倍もあるだろうが)。
ただ、大正義マーケティング様に歯向かってみたくなっただけである。
ところで、「何倍」と打とうとしたら、「男倍」と表示されたなんだ、これは。じつに雄々しい倍数ではないか。きっと1.2倍くらいの微妙な掛け算にちがいあるまい、男倍。すくなくとも10倍とかでは絶対になさそうだ。
いや、ドコモへの愚痴である。
なぜ帝国データバンクや矢野経研の情報はウン十万もするのか。元手がかかっているからである。
データは金になる。それは私も認める。有用な情報は金を出さねば手に入らぬ。
それは至極当然である。なのだが、稀に「トモダチがいればタダじゃん!」みたいなことほざくアホウが存在する。
おそらく、アホウに友だちカウントされたくない、とそのオトモダチが本当に有益な情報を持っていたら、思っていることだろう。
有益な情報は金がいる。当たり前だ。それを提供する方にも金がかかるからだ。商品なのだ。
元手がかかっているので、金は払う。だって、タダは怖いから。
一方、ドコモはどうだ。引用してみよう。
「モバイル空間統計」は、携帯電話サービスをお客様に提供する過程で必要となる運用データの一部
「モバイル空間統計」は、携帯電話サービスをお客様に提供する過程で必要となる運用データの一部
「モバイル空間統計」は、携帯電話サービスをお客様に提供する過程で必要となる運用データの一部
携帯電話サービスをお客様に提供する過程で必要となる運用データ
である。
つまり、ドコモは金を貰って勝手にとった情報をまた金を得るために売る。鬼畜の所業である。
JRのスイカの件もそうだが、元手がかかっていない。
勝手に集めて、勝手に売っているのだ。いやあ、じつにクズである。
どう考えても道理が成り立たない。
ドコモは情報を得るが、ユーザーに金を払わせているという構造である。まさにクズだ。
マジで解約すんぞ。となると無論ソフトバンクは不買対象であるため、au一択になるわけであるが。
ステマ規制の前に、こういった詐欺にも似た構造を罰する規則を整備すべきではないのか。
ドコモが得たユーザーに対して、購買を促す、まではまだ納得できる。iコンシェルまでは許す、ということだ。
が、今回のこの糞対応は絶対に私は忘れない。
LINEの個人情報漏洩は正直、予測できた。だから、私は使わなかったし、これからも絶対に使わない。
けれど、ドコモよ、そんなことをするほどまでに日本電電の名は安いものであったのか。
失望である。
失笑である。
ただし、ダマされた私にも問題がある。
事実上、これで私のデータが統計処理された挙句、誰かの金儲けに使われたとしても、私はそんなマーケティング程度で金は払わない、むしろサイフの紐はそれを感じれば逆に固くなるわけだから一向に痛くも痒くもない、という事実はあるわけだが、とは言え、ドコモが糞のようなビジネスに手を染め、私はまんまと騙されたという事実は動かしようがない。
さあ、笑え。嘲るがいい。
そして、ともに踊ろうドコモユーザーwwwww
情報を提供した挙句、それっぽいところで金を使わねばいいのだ。そしてドコモが失敗して、この事業から撤退したときに笑ってやればいい(たぶん、成功するだろうが)。
統計処理化されるのだから、正直、151に電話して提供を拒否したところでどうにもなる気がしない。
私の情報だとわからないカタチで提供するのであれば、拒否した者の情報を入れたか入れてないかなどわかるはずもない。
むしろわかったら問題だ。
発表された調査の母数が1桁単位までドコモの契約者数と一致していて、自分が操作ミスなどなく確実に拒否したと言える状態で、初めてドコモの違反は露見する。そもそもドコモからデータを買わなくてはたしかめようがない。
こんな分の悪い確認方法があるだろうか?
信頼? 突如こんなことを言い出す会社のなにを信頼しろと?
むしろ「7%はこういう問題にあったときに拒否する。そしてそういう輩の居住地域は○○が多く、□□代の男性に多い傾向。かつそのうちの15%は解約にまで至るほど拒絶反応が強かった」などというデータを取得される可能性の方が高いじゃないか。
いや、こっちのほうが高く売れそうだ。
私なら「モバイルコンテンツに月2,000円以上払う男性は新宿区に多い」などという糞の役にも立たない情報よりも、上記の情報がよほど欲しい。
アクションを起こすことはデータをくれてやることである。という観点から、私はドコモを解約しない(いやあ、ステマ臭い。ドコモから1円ももらってませんよ!)。
変なメルマガをとってしまったが、解約したらその情報を売られる気配がするから放置して受信だけは続け、潜在顧客っぽく振る舞おう、という防衛方法に似ている。
営利企業にとっていちばん嫌なのは、ユーザーの非アクティブ化であると私は思う。退会などよりも、非アクティブ化の方が痛い。
なにをしたらダメなのか、が退会というアクションを起こせば取得できるが、単なる非アクティブ化はそれがただの放置なのか、潜在化しているのか図りようがない。
10万人のユーザーで10万人に解約されたサービスと10万人のユーザーで解約0のアクティブユーザーは1万人のサービスでは、前者の方に情報価値があるということだ。
むしろもう、全員退会したのであれば、それだけで巨大なデータだ。
退会もされずにずっと放置しておかれると、きっとたぶん放置なんだろうな、と思いつつも、コンテンツが悪くアクションを起こさないだけかもしれないと疑心暗鬼のギシギシアンアンで動くに動かれぬ状況に陥る。
そして、再アクティブ化などというおよそ不可能なエソラゴトに向け迷走する。
そうだ、mix○、おまえのことだ。いかん、また横道だ。
閑話休題。
私はドコモに騙された(少なくとも、私が契約時に予想しなかった行動を取られた)。それは事実であり、弁解の余地もないマヌケでウカツな話である。
やり口はとても気に入らないが、サービス自体には別段の問題がない。ので、契約は続行する。が、今後、ドコモに並ぶサービスがあった場合には、迷わずドコモ以外を選ぶ。
携帯だろうが、WEBサービスだろうが、だ。
アクションは絶対に起こしてやらない。
どんなサービスも自己利益のみをベースとして考える。言い換えれば、相手の利益をなるべく減らす行動を取る。
これが購買者としての私の行動である。
逆に販売者としての私の行動は、なるべく自己利益をベースとして考えないことである。言い換えれば、なるべく相手の利益が増えるように行動する。
販売者が自己利益ベースで考えていては、買ってもらうための説得が不可能だからである。
これが逆になっていて説得される人間が多数いることが私は驚きであるが(金はバカから取れ、はこのあたりから生まれているのだろう)、安定的な組織運営を図るためには、相手の利益を増やすように動くしかない。ただし、この思考ベースで相手の要望によって動いたときには金は絶対にもらう。
それだけの話である。
長くなったが、これは愚痴なので、販売目的ではない。言い換えれば、私はこの記事に関しては別に読者諸兄の利益などさして考えてもいない、ということだ。代わりに金を読者諸兄に払え、とも言わない。愚痴に金を払うのはバカげているし、愚痴で金を取ろうとするのはアホウのすることだ。
だから、ドコモに抗議したり、個人情報を守りたいという目的(個人情報を守るは、この期に及んでは上記のように統計処理しているのであるから、ややお花畑だが)があるのであれば、朝になったら151に電話をしてみればいい。
よくわからないガイダンスを聞き終われば、(少なくとも2013年9月9日現在においては)ぱっと聞いた感じどこにも個人情報配信停止の申し込みがないと困惑すること請け合いである(ほんと、解除するひとはどこから解除するんでしょうねえ……)。
結論を言えば、金を貰っている相手から情報を収集しておきながら、堂々と恥じることもなくそれを金と引き換えに第三者に提供するというドコモの所業は愚である。
断れるから嫌なら断って、とかそういう問題ではない(そもそも断ったって使われない保証がどこにもない)。
その姿勢が下劣だと申し上げているだけである。そして、そんな愚かな行為を平然とやってのける企業に未来はない(まあ、フジや朝日と一緒で潰れるイメージはまったくないけど)。
……まあ、ぶっちゃけ、未来は多分ある。きっと成功するだろう。欲しいひとは掃いて捨てるほどいる。どんな形式か見た上でだが、私も安価なら欲しいレベル。後々、これがドコモの情報提供企業としての真のスタートであった、みたいになることはあっても、斜陽への一丁目には見えぬ。
ただ、私は忘れないし、もう信頼はしない(※使うけど)。
うむ。じつにただの愚痴にふさわしい結論である。
2013年9月10日 カテゴリー:俺の愚痴 経済的な愚痴 タグ:はいぱーめでぃあくりえいたー, まーけてぃんぐ, ドコモ, 個人情報, 愚策